夏休みが終わり、再び教室で顔を合わせる子どもたち。秋に向かうこの時期は、新しい学びに挑戦してみるのに良いチャンスです。
今日は、演劇にまつわるアクティビティの中でも楽しく、柔軟性があり、各年齢層のクラスの中に取り入れやすい「Yes, and…」ゲームを取り上げてみます。
教室での心理的安全性を保証するシアターゲーム
ところで、皆さんは「シアターゲーム」というものを知っていますか?人が協力したり、苦手な言語でコミュニケーションを取ったり、他者を尊重しつつ自分の意見を述べたりすることを、演劇の手法を用いて練習できるゲームです。 この頃は、「心理的安全性」の保証が良いチーム内には大事だということが周知されつつありますが、まさにその能力を育てるアクティビティが、シアターゲームの中にはたくさんあります。
「Yes, and…」ゲーム
このYouTube動画は、シアターゲームをわかりやすく解説してくれており、非常に参考になります。 それでは、動画内で扱われている「Yes, and…」について詳しくみていきましょう。 このアクティビティは、即興的な会話を行う「基本」を鍛えるゲームです。ルールは簡単で、例えば誰かが「Let's go on a picnic!(ピクニックに行こう!)」と発話したとすると、必ずその後に続く人は「Yes!(いいね!)」から会話を始める、というシンプルなものです。 しかし、前の人が言ったことに同意できない時もありますよね。このような場合でも、後に続く人は「Yes!」から発話を始めなければならないのが、このゲームの特徴です。 一旦「いいね!」と他者の考えを受け止め、そして、「and…」と自分のアイディアを足していく。この「足していく」力を鍛えることがポイントです。
何が育つ?(学習効果の要点)
このYouTube動画は、シアターゲームをわかりやすく解説してくれており、非常に参考になります。 それでは、動画内で扱われている「Yes, and…」について詳しくみていきましょう。 このアクティビティは、即興的な会話を行う「基本」を鍛えるゲームです。ルールは簡単で、例えば誰かが「Let's go on a picnic!(ピクニックに行こう!)」と発話したとすると、必ずその後に続く人は「Yes!(いいね!)」から会話を始める、というシンプルなものです。 しかし、前の人が言ったことに同意できない時もありますよね。このような場合でも、後に続く人は「Yes!」から発話を始めなければならないのが、このゲームの特徴です。 一旦「いいね!」と他者の考えを受け止め、そして、「and…」と自分のアイディアを足していく。この「足していく」力を鍛えることがポイントです。
教室での行い方
対象年齢:短文が使えるようになる年齢から。
所要時間:5〜8分
人数:全体→ペア→全体
準備:スペースをやや広くとり、黒板に合図語を掲示。
例) 最初の人:Let's… / What if we… ? I think we should… / How about… And:Yes, and… / That works, and… / Great idea, and…
リアクション:Sounds good! / I like that. / Let's try it.
手順
①導入(1分):先生がモデルに。「Let's make a sandwich.」「Yes, and it's spicy!」のように、できる限り誰もがわかるような短文で、短いアイディアを積んでいく。
②グループ実践(3分):Aが "Let's… / I found… / What if…"などのフレーズを用いて提案→B以降が"Yes, and…"で追加。一周したら、Aの役割を他の人に交代。
③全体化(1分):面白かったフレーズを全体に発表。
④ふり返り:日本語で良い。「うまく受け取れた場面」「次に言いたい一言」など、気づいたことのフィードバックを行う。
★評価のコツ
正確さよりも、前進を褒める。新しいアイディアを追加する努力や、アイコンタクトを用いて傾聴〜伝達まで行えたかどうかもポイント。
いかがでしょうか?最初はまず、日本語でプレイしてみると、楽しさが発見できてスムーズな導入につながるかと思います。 授業ではどうしても言うことの決まっているダイアローグの読み合わせが行われがちですが、即興的に頭に浮かんだことを話していくことが、語学の能力をぐんと向上させます。 ぜひ、新しい学期の始まりに、トライしてみてください。